痔の根本原因をなくす

便秘は痔の原因になります!

便秘は痔の原因になります!痔になる原因に便秘は大きくかかわっているだけでなく、便秘は痔を悪化させます。また、せっかく治療した痔を再発させてしまうのも便秘であるケースが多くあります。
では、なぜ便秘が痔を悪化・再発させてしまうのでしょうか。便秘になるとどうしても排便時に強く、長くいきむことになりますが、いきむことは肛門に大きな負担をかけます。いきんで肛門に大きな負担がかかると血管が腫れて痔核(いぼ痔)ができやすくなります。痔核ができている状態で強くいきむことが続くと痔核からの大出血や肛門外に痔核が出てくるなどが起こります。また、硬く太い便を無理にいきんで出そうとすると肛門の皮膚が裂ける裂肛(切れ痔)になる可能性もあります。裂肛は排便で強い痛みを伴うため便秘を繰り返しやすく、裂け目が慢性化・潰瘍化するなど悪化しやすい病気です。便秘をしっかり治療することは、痔の治療や悪化・再発防止にも重要なのです。
便秘はタイプごとに適した治療法があります。当院では便秘の原因をしっかり見極めて適切に治療する便秘外来の診療も行っており、痔に関しても便秘を含め総合的に診断・治療を行っております。

便秘予防のために

  • 朝食を必ず食べる
  • バランスの取れた3食を規則正しくとる
  • 無理なダイエットを避ける
  • 野菜や海藻など食物繊維を多く含む食品を積極的にとる
  • 腸内環境を整えるために、ヨーグルトや発酵食品などをしっかりとる
  • こまめな水分補給を行う
  • 朝は時間に余裕を持ち、毎朝の排便を習慣づける
  • 便意があったら我慢せずすぐにトイレに行く
  • 夏場でも身体を冷やさないよう心がける
  • 散歩やウォーキング、腹筋運動など軽い運動を習慣づける
  • しっかり睡眠をとる
  • ストレスを上手に発散してためこまないようにする

便秘以外にも注意したい痔の原因『下痢』

便秘以外にも注意したい痔の原因『下痢』下痢も実は肛門に大きな負担をかけているため、痔の原因になることがよくあります。下痢では強い便意が繰り返し起こって括約筋の緊張状態が続き、血管の腫れである痔核を生じさせるリスクが上昇します。また、勢いよく通過する液状の便により裂肛が生じる可能性もあります。さらに、肛門と直腸の境目にある歯状線の小さなくぼみに液体の便が入り込んで細菌感染を起こすと痔ろうの発生にもつながってしまいます。
日常的に下痢をしやすい場合、痔の発生、悪化、再発を起こしやすくなります。便秘だけでなく下痢も適切な治療を受けることで解消できます。痔の治療とともに、下痢も解消して悪化や再発を防いでいきましょう。